暮らしの支え、失う瞬間。

そのしあわせは、

いつだって転げ落ちること。

わたしにとって

人生は“失う瞬間”に満ちている。

今の暮らし。

実現できているのは、

まず、誰よりも、

ネコサン。

彼のおかげ。

ふだん、

あれだけ、好き勝手できるのも、

ちゃんとそばで支えてくれたから。

でも。

それが“夫婦”という形になって、

当たり前になりすぎて、今日まで。

もしかしたら

甘えすぎていたかもしれない。

朝起きて、ふと、るりの言葉甦る。

「こどものいない夫婦ほど、長く続けていくのは、よほど難しいことよ」

「たとえ愛情さめても、こどもがいれば、いっしょにいる理由があるからね」

ネコサン。

もしも

まだ、そばにいれたなら。

もっと、

あなたのこと

大切にしたい。

海音真里、今、人生の瀬戸際。

かおりん

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