回復が見込めるか否か、運命の分かれ道。この日を迎えるにあたって、家族はとても緊張していた。
たべることが大好きだった父。
けれど、検査の結果から、それはほぼ見込めないことが分かった。

▪️検査の結果
嚥下の内視鏡検査の結果、嚥下機能はほぼ機能していないことが分かった。
つまり、食事再開はナシへ。今後も点滴のみで栄養と水分を摂っていく。
口からものが食べれないということは、普通の生活復帰(立つ、歩く、車椅子に乗る等)は見込まれず、終末期医療へ進むことが確定した。
同時に、今月末でこれまでお世話になったグループホームは退去しなければならないことが決まった。先生が施設長さんへ丁寧に説明してくれた。
一方で、肺炎はほぼ改善。炎症数値も1/10以下へ。

もし嚥下機能×なら、胃ろうするか否か。
口から食べられなくなったら?
この検査は、そもそも胃ろうの必要があるかを検討するものとして行われるらしい。
昨年、パーキンソン病の主治医の先生から「最後は胃ろうするか否か考えておかないといけないよ」とあり、家族で何度も話し合いを重ねてきた。
私たちの出した結論は全員一致で【NO】
日本では、胃に穴を開けて栄養を送り続け、とにかく延命措置をする“胃ろう”を選ぶ家族もいるけど、父には自然な形で人間の営みを全うしてほしい(父が正気ならきっとこっちの選択だと思う)。

本当に食べることが大好き。
美味しいものがあると聞けば、県内県外どこでも車を飛ばしていった。
一昨日、11時からのこの先生のお話をしかと聴いてくれた母と妹は午後バッタリとイキダオレ。
「病院て行くだけで体力使うのよね」と誰かが言っていたけれど、重大な告知を聴く日は(ただ聴くだけなんだけど)信じられないほどに疲れる。
父、今後は終末期医療へと向かうことになった。今の病院から緩和ケアなどができるところへ転院予定。
その前に、家族の望み一つ。先生からOKの返事がもらえるとは思ってもいなかった。
かおりん