🍎「おばあちゃん。かおりだよ、わかる?」
🍎「なんか、また…小さくなってる」
90才かと思ったら、もう94才だった。
危篤と言われて9年、昨日は、約四年ぶりに会うことができた。
会うと、いろんな意味で、辛くなるから、これまで会うことをあえて避けていた。
■悪友で親友のおばあちゃん
とても賢くて聡明なひとだった。
今はもう、一日のうち、殆ど寝て過ごしていて、お喋りもできないし、娘が話してもその相手が誰かは分からない。
👧「かおりちゃん、そろそろいこうか。」
🍎「うん。」
🍎「じゃあ、おばあちゃん。もういくね」
👵「…」
🍎?
🍎…!
🍎「た、たかこさん。おばあちゃんが…!」
いく、と言ったら。
握っていた手の力が強くなり、“ぎゅっ”て。
🍎「おばあちゃん…。」
👵「…」
🍎「うん。あのね、大丈夫。」
🍎「また明日もくるから」
👵「…」
🍎「ごめん、いい?」
👧「もちろんいいよ!」
おばあちゃん、もしかして、本当は、わかってるんじゃないか。話しかけた内容も。相手が誰だとかも。
今日は、話しかけると、口をモゴモゴ動かしたり、指で手をなぞるよう、まだ見える片方の目で見つめてくれたり。
■明日もう一度会おう
そう決めたら、来た目的を200%達成するような。そんなキモチになった。
とにもかくにも、このあと従兄弟家族に加え、教員夫妻の従姉妹たち家族も合流することに。
…していた心配は、こっぱみじんの“杞憂”であることが判明する。
かおりん
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