PM7:00 レントゲン結果の告知
月曜夕方、変わる変わる面会者が行き交う中で、午前の検査結果を伝えに先生が来てくれた。結果、「肺の状態は数日前より良くなっています」と。
🍎!
🍎「先生!ホントですか?」
👨「酸素濃度も少し下げていますが、大丈夫そう。少なくとも、数日前の(危ない)状況とは違ってきました」
🍎「じゃあ、いつどうなっても…という状態からは少し抜けたんですね?」
👨「今は、そうですね。ただお父さんの場合は、またいつ誤嚥するか分からないという状況があります。なので、…気は抜けない状態です」
🍎「なるほど」

母、…思わず古株のお友達と握手!
お父さん、すごい。
みんなの応援が効いたのかもしれない。
👨「ただ、このまま良い状態なら、いつでも面会できる状態は明日か明後日か。それくらいまでにして通常の予約面会になります」
🍎「…な、なるほど」
🍎「最悪な状態は免れたけど、予断を許さないという状況には変わりない…のですよね?」
👨「そうですね…」

いいような、悪いような。
でも、とにかくお父さんががんばったことは確か。苦しいながらも息をしっかりとしていた。
絶食10日以上とは思えないパワーと血色。咳き込みや飲み込みも難しく思われた数日前、昨日今日はゴホゴホと咳き込むようになっていた。
👩「体力はもともとある人だったから」
👱🏻「生きていると、良いことあるね!」
少しでも良い方向へ向かってる。願っていた状況、でも気の抜けない状況。
19:30 ドラッグストア寄って、自宅へ
今日も泊まるという妹、今日は二日ぶり家でごはん食べよう!といったん自宅へ。帰りの車内、3人ともなんとなく無言。言葉が出ても、何かなんとも言えないため息の方が多い。

この数日のこと。
みんなみんな、笑い話になればいいのにね。
家に帰り、コテツ抱えて呆然とリビングのテーブル前に座っていたら、抱きしめてきた。トトロの妹。
今なんとも言えないきもち
ホッともできない、でも良かったとも思う。ただ頭がボーッとする。
そのあと台所から母が何か言ったけど、聞こえない。横の妹が「今、私たちには受けとめの時間が必要なんだよ(ことばが違ったかも)」と言った。

もう二度と会えなくなるかもと。
1秒1秒を緊張して大切に過ごした数日、でも現実に向き合わなければと葬儀社とも事前打ち合わせをした今朝の気持ちとか。
瞬く間に時が過ぎ、午後から面会に来られた皆さんへ一人一人説明とお礼を伝える中、夕方ネコ出張先九州へ、晩に先生の話と、気持ちを整理するには、あまりにも心のリセット時間がなさ過ぎた。
お見舞いに来た誰かのことばがこだまする。
「病院の先生に何言われたって、家族ぐらい希望持たなきゃ!お父さんは大丈夫だ!て」

心が痛んだ。
前日葬儀社にTELする自分も、ものすごく嫌だった。でもしたくてしてるんじゃない。
だって家族だもの。他に誰がいるの?
希望はもつけれど、見て見ぬふりもできない。ちゃんと現実を受けとめないといけない。父にもしものことがあった時は、母は今以上に疲弊する。
そんな状態で、父にとってこの世で最後になる大切な日のことを決めさせるわけにはいかない。
言いたい人には言わせておけばいい。
朝、覚悟を決めた。連日の騒動で朝だけなんとか思考を維持してる母を連れて。二夜連続の妹に昼まで病院待機をお願いするのは心配だったけれど、早朝珈琲の差し入れ。そこは信じるしかない。

お父さん、どうか生きて。
まだずっと生きててほしいよ。
思いとは裏腹の自分の行動に立ち止まると、吐き気がする。
複雑な心境を隔てて、午前を乗り越えて、ネコサンがリモートワークで休憩中に打ち合わせ事項をプレゼン。妹には午後から面会者連なる13時前、30分で伝えた。
亡くなった後も、自分の中に父や母が宿るというけれど、もうすでに“自分の中の父”に相談しながら動いてる感じ。
お父さん、これはどう?こっちでいいかな?
心の中で今もずっと相談は続いていて、聞くたびに父が旅立つ前の練習を繰り返してる感じ。
あったかい手を握るとホッとして、涙がこぼれてくるよ。
かおりん