昨日話してて、いろんなことに気がついた。わたし、もしかして、なにかすごく間違えてる?
■大きな誤解を与えていた
今まで周りが見えていなかった、きっと。リンゴや自分がどう見られていたか。
リンゴを被る=子ども向けのキャラクター。周りから、ずっと、そう理解されてたんだ。やばい。なにげに、むちゃくちゃショック。
■not子ども向け
でも、そう考えると、合点がいく。
ある参加者からも、公演の感想で「せっかくリンゴのキャラクターあるなら、舞台上を、もっとかおりんごがポップに動きまわる演出の方がおもしろい」とあった。
リンゴが動きまわる?
■違和感
なんだろう。すごく違和感。有難い意見にも、うんと言えず。今回のプログラム構成にたしかにたくさん問題があった。最後のあいさつや終わり方など。反省してもしきれないほど。
けれど、おかしい。それ以前の問題で。
本編の作品づくりは真剣にしている。映画一本つくるような感覚。けれど、メイン対象でない、乳幼児への演出をする、ということ?昔みてたNHKのキャラクターたちみたいな感じ?
マズイ…絵本えんとつ町のプペル。やれば、やるほど…なんだか、自分のつくりたい世界から、もしかすると、どんどん離れていっている?なんだろう。これ。
■夢中で作っていたときは気づかない
ホールでやらなきゃ。音楽とスクリーンともっと合わさらなきゃ。“ホールでも心に響く語り方”に変えなきゃとか。
でも、やればやるほど、どんどん【リンゴ本来の姿】から離れていく。そうだ。そもそも、リンゴは、子どもへの読み聞かせキャラクターなんかじゃない。どうして、ポップに動きまわらなきゃいけないんだ。
根本問題にぶつかる
👨「プペルってさ、かおりんごとしては異例中の異例の作品よな」
👨「今までライブで観てたのとは、全然ちがうというか」
🍎「うん、普段なら選ばない。」
👧「かおりん、そもそもプペルやろうと思ったキッカケは?」
🍎「え?…この間ブログにも書いたけど、一番の理由は『著作権フリー』。かおりんごライブをしたいと思ったら、まず著作権問題があったから」
👧「え!?そうなんだ」
🍎「うん。だから、最初は内容も全然いいとは思えず。キッカケのキッカケは、西野さんのブログを読んだこと。」
🍎「そのあと、著書も読んで、社会風刺の絵本ということも知った。対象は子どもにとらわれないなぁて。ならば、一度リンゴでも読んでみたいと思った。」
それから真剣に作品づくりをはじめて、何度も語るうちに、自分自身も励まされる絵本だと感じたのはホント。
1年前、姫路でライブしたとき「これは意外に、音楽に乗せて語ると…すごく壮大な世界観を感じられるかもしれない」そう思った。
■ところが
昨日のまりっぺとの話し合い。
とても大事なことに気がついた。もともとの、自分がつくりたかった世界のはなし。
絵本ライブをやるのは、雰囲気のある隠れ家的な場所。来てくれた大人たちと、密やかに、音楽と語りでつくられた、その雰囲気全体を味わうライブだった。
子ども向けのキャラクターじゃないよ
👧「じゃあ、なんでリンゴかぶるの?」
👧「わたし、てっきり、子ども用かと」
🍎「だって、ただ大人がふつうに朗読してもつまんないよ」
👧「?」
🍎「それってよくあるし。」
👧「どうゆうこと?」
🍎「…かおりんご絵本ライブでは、ただの人が語るんじゃなくて、リンゴの被り物した人が絵本を語る。」
🍎「ちょっと洒落た、雰囲気のあるお店でジャジーな音楽に合わせて。それに耳を傾けてる大人がいる。“その絵”の方がおもしろくない?」
👧「な…なるほど」
■『えんとつ町のプペル』との出会い
出会った頃、壮大な世界観をスクリーンと音楽で完成させたい。そう思った。
わたしの中で、対象は、最後までブレない。メイン対象は変わらず。けれど、ホールで読むなら、“子どもたちへの門戸も広げよう”か、そのくらいの気持ちで始めた。
葛藤。
思えば、プペル、取り組むとき。練習でも、本番でも、ものすごい葛藤があったこと。そもそもの絵本ライブとの違い、自分たちがつくる音楽とストーリーの世界をまず、自分が楽しみ、それをいっしょに味わってくれる人と楽しむものだった。
ところが、いつからか、相手優先になる。自分のための語り、でなく、対象者や会場規模に合わせた語り。
子どもや保護者に満足してもらうための語り、ホール会場の響きに合わせた役づくり、合わせた発声。どれも、やるなら、当然すべきだけど、あれ。あれ…これがほんとうにほんとうに…求めていた、絵本ライブ?
いや、求めていた。たしかに、プペルに取り組みだしてからは。でも、でも…なにかがおかしい。
🐻「全然違うじゃないですか!」
🐻「…世界観。プペルとは全く。」
リンゴは、子ども向きのキャラクターにならないといけない?は。…キャラクターってなに?
わたしは、もしかすると、どこかで大きく道を間違えたのかもしれない。どうすれば、いいんだろう。いやだ。ほんとうにいやだ。
かおりん
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