2019.2.10反省点と課題はなにか。

冷静と情熱のはざま。

ようやく、冷静さも取り戻してきた。本編のショックをいつまでも引きずっている場合ではない。反省するとすれば、あの日、最後がとにかくひどかった。

■観客の拍手のタイミングを奪う

これは舞台演出どうこう以前の話、決められた台本から飛び出しても、最後、観客の人たちへ笑顔で「ありがとう」。たしかに伝えにいくべきだった。

翌日夕方、岡山へもどったとき。

ヨーコのお叱り&愛情LINEをうけて、その展開ならそりゃそうした方が良かったんじゃない?といったのはネコサン。ところが、それに対して直後のわたしはこんなかんじ↓

🍎「でも…正直、ヨーコの声も全く聞こえなかった。」

🍎「それに、今回はもともとアナウンスで世界観を壊さなぬよう終わろうとなっていた」

■本編が最高の出来の想定しかしていなかった

お粗末さはここが一番の反省点。

本編が最高によくて、観客がみんな感動の余韻に浸っている。それを出ていってぶち壊すより、できれば綺麗に終わりたい。今となっては、とても信じられないけれど、11月の教育講演会をふまえ、そんな想定のもとにシナリオを書き上げた。

■ところが

はじまりと終わりが何より大事なイベント作り、その終わりでこけてしまった事実。実際は、本編の出来が悪いよりも気にすべき箇所。観客の拍手を置き去りにしてしまうなんて本来はあってはならない。

↑の🍎返答、公演後1日たっても、まだ“臨機応変”や“機転”をまわすべきまでたどり着けない。

■もしも客観的に指示ができたなら

公演後三日目。冷静さ少しずつ。

もしも自分が現場監督に入って横からみていたなら、当日ヨーコがそうしたように咄嗟の機転は利かせていたと思う。

まず、演者へ何かしらの指示。舞台袖にいたなら、照明・音響に合図を送り、エンドロール直後、もう一度舞台へ出るよう伝えたかもしれない。

「挨拶はできたらリンゴして。できないなら、しなくてもOK、とにかく、ゆっくりと笑顔でおじぎをして。そして拍手がなったら帰ってきて」。

そうして拍手をもらうタイミングを再度作りなおす。ここでは、来てもらったお礼を尽くさせなくてはいけない。

■足りなかったこと

それが、できなかった原因。それは、考えてみると、圧倒的に、リハーサル時間の不足。回数の少なさ。

たとえば、本編が上手くいった場合、いかなかった場合。演者がどんな状態になるかを予測し、あらゆる想定を加味して、やっておくべきだった。

特に、最後のエンドロールのあと。演者がはけてからの動き、照明が先か、アナウンスが先か、BGMが先か。

当日ゲネプロのとき、練習では「照明明天→アナウンス→BGM」だったが、それをしたあと、変更が起こる。

「いえいえ、拍手が鳴ってから照明を明るくしましょう」「え?でも拍手がなるかならないか、分からなくない?」「いやいや、大丈夫でしょう」。明らかに、その確認練習を怠っていた。

■次回へ活かすべき課題

変更あれば、必ずリハーサルチェックをする。

拍手なら、鳴った場合、鳴らなかった場合。せめて2パターンはやっておくこと。観客がタイミングを逃し先導拍手を予定するなら、先導拍手も入れたリハーサルを行っておくべきだった。

本番、中途半端に終わり、できなかったのは一人の責任じゃない。私たちの“作品作り”に対する詰めの甘さだ。

■私自身の課題点

といいつつ、絵本ライブの一番の弱みは、私が演者であること。

今回、昨年の春西宮コワクラ、あのときも、激しく痛感した。裏方兼演者を一人がする弱さ。舞台袖に、もう一人自分がいたなら、あのとき…ひっぱたいてでも「今は笑え!泣くのは終わった後にしろ!」引きずっても、観客の前へつれていったと思う。

私は、今回、どんな感情があれ、どこかで正気に戻らなくてはいけなかった。瞬時に演者心理を押し込めるべきだった。

裏方、プロデューサー(この場合はわたし)が冷静さを欠いたら、この場合は、皆ですってんコロリン。この日まで準備してきたことは、全て水の泡になってしまう。大切なイベントで一番何が大事か。

来てくれたお客さんに、最後まで自分たちのエンターテイメントを届け「来てよかったなぁ」と心から感じてもらうこと。

■今回はそれができず

わたしは、本当にあのとき何をしていたんだろう。まだ、昨年の春のコワクラのときが立派だった。

予定していた時間の30分が急遽削られ、前半の内容はぐちゃぐちゃになった。ところが、笑い続けて、観客の最後の一人になるまで見送り、スタッフの皆さんにお礼をいいしめくくる。激しく泣き崩れたのは翌日のこと。

もう、同じときは二度とかえらない。

2019.2.10。はじめて来てくれた人にとって、あのときの印象が全てになった。できることは次に活かす。今はそれしかない。それしかできないんだ。

かおりん

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