いのちの時間、走馬灯の日々。

そう、まるで走馬灯のように過ぎる日々。

母の帰れコールがあった先週金曜から6日目の朝。昨日、先生から夜間の付き添いは今日までと言われていた。簡易ベッドもここまで。

AM2時からはずっと手を握って、ウーウーと唸る父を見守った。朝方呼吸が苦しくなった時はナースステーションへ、すぐに吸引に来てもらった。

その他

•歯磨きの時間、口を開けるよう言ったり、指で開けるの手伝ったり

•お顔拭き拭きタイム、看護師さんの代わりにさせてもらったり

•鼻からの吸引は痛くてジタバタする父を「お父さんもうちょっとよ!」「大丈夫!がまんがまん!」、身体を抑えつつ励ましたり

まだまだ力のある父を抑えるのは一苦労

明け方の看護師さんには「本当ありがとうございます」お礼を言われた(いえいえこちらこそです)

今日からは通常の予約制の面会へ。

会えるのは一日30分、3名まで。今、お父さんが会いたい人、会わなければならない人、元気とパワーをもらえる人は?戻った後、再び家族会議をした。

トトロ「私、電話していくよ!」

鹿児島、すすま、宇部、着々とTELしていく妹。私は夕方の面会に備えて、少し仮眠をとらせてもらうことにした。

仮眠前、ネコサンから今後のみんなのスケジュールどうするか、その共有をしておくようにとTELあったが、…全く頭が回らない。明日からの動きは起きた後考えよう、となった。

ひとまず、朝(昼前だけど)ごはん。

双子ちゃんたまごいただきます。

納豆卵ふりかけごはん、お吸い物、昨日母が作ってたポテトサラダ、魚肉ソーセージ。

冷蔵庫にあるものちゃちゃっと出して、食べた。

台所でもぐもぐ食べてたら、トトロが色々喋りかけて、何か話した気がするけど、気は抜けてないけど、少し遠くで聞こえる感じ。

夕方、簡易ベッドはナシに。

静かすぎる父の息に少しびっくり。あ、良かった。ちゃんと呼吸はしてるね。

大事な30分を過ごした。

私、妹、母。変わるがわるお喋りしていく。最後、目がぱっちり開いた。今日何があったか、これから誰が会いに来てくれるか。よく聞いている。知った名前を聞くたびに「うんうん」と反応した。

母の声が聞こえると、うれしそうな顔

お母さん手も握ってあげて!とか、今日会ったことも伝えてみて!とか、口下手な母にあれこれ言ったり、代弁してたら…

あっという間に30分タイマーの音。

もう病室から出なければならなくなった時、父、なかなか手を離さない。お父さんもういくね!また来るよ!と離すと、手を振り上げて「おーい」の顔をする。

無我夢中で生きるひと。

二人が先に病室を出たあと、かおりん!と再び戻ってきた妹に呼ばれるまで、私はまた手を握ってしまい、を繰り返して、ようやく病室を出れた。

私、父に甘い。

お父さん、またもう一日がんばるんよ。

離れてからもずっと考えてたらもうエレベーターの中。今日が何曜日か、家に帰るまですっかり忘れていて、カレンダーみて驚き。

思いきって、学校に連絡した日が昨日かと思ったけど、もう三日前のこと。瞬く間に時間を消化していた。

かおりん