絵本の朗読と音楽の世界。実は、巷にみちあふれている。リンゴが読まなくてもたくさんいる。
きっと、ふつうは、絵本の場面ごとに、曲をあてがえ、そこに合った音楽や音を入れていく。
◆プペル自体は↑の場面ごとの構成を採用中
ところが、本来、そもそも私にはそういう脳自体がない。
たとえば、とあるお店に入りBGMが流れていて気に入ったとして「この音楽なら、どんな風に読もうかな」という思考になる。
クラシックならクラシック、ジャズならジャズ風に。それに合うように話す(聴いてもらう)ために、同じ話でもトーンやスピードや声質を変えればいい。
◆見えない世界が見えてくる
うまく言えないけど、おとななのに、絵本読んで、一体何がたのしいの?て言われたら、そういう“合わせる瞬間”がたのしい。
今まで子ども向けと思っていた話が、一気に自分に言われてる話に聴こえてきたりする。声の乗せ方ひとつで。わたしがすごいのでなく、やっぱり音楽の力は偉大だよ。
ときどき。
ハマらない曲をリクエストされると、合わせるのは難しいけれど、ハマると、まるで【ひとつの音楽】を聴いてるように、絵本の世界に浸ることができる。演者も観客も。わたしはそういうところが、すごく好きなのかもしれない。
唯一、音楽と交われる瞬間だから。心から生きてるって感じがするの。そのときだけは。
かおりん
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